【遠藤隼人】

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そんな中、消灯時間となり、俺はスマホの画面を消した。田舎に行くのだからそんなもの……そう解釈して俺は隣に座っている唯と共に眠りについた。 「……きゃー!」 突如、女性の叫び声が聞こえてくる。俺は異変に気づき驚いて起きた。 「どうしたんだろう?隼人、今の聞いたよね?」 隣を見ると唯も血相を変えて起きている。バスは停まっていて、エンジンも停止している事に気づいた。何事かと乗客達は慌てている声が聞こえる。 「こっちよ!こっち!誰か来て!」 女性の呼ぶ声が先頭の方から聞こえてくる。すぐさま俺は唯と共に声の聞こえた運転席へと向かった。 「運転手が……運転手が……」 そう言って女性が口を両手で塞ぎ慌てている。
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