【遠藤隼人】

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「死んでいるだと?」 「嘘でしょ?」 「殺しかよ!なんでこんな場所で!?」 運転手の死を知った乗客達は各々声を上げる。 俺は警察に電話しようとスマホを見るが、圏外。 「誰か電波の繋がる人いませんか?」 俺の問いかけに乗客達は首を横に振る。どうやら他の乗客のスマホも同じようだ。 俺はバスのドアを解錠して外を確認した。一面が銀世界ではあるが、近くに古民家らしき物が一つ存在している事に気づく。バスは路肩に停車していて、タイヤを見ると左前輪がパンクしている。走行する事は不可能のようだ。
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