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「スマホは繋がらないし、運転手は死んでいる。それにバスは動かない。……これからどうするのよ!?」
「最悪だ。なんで運転手が殺されているんだよ!?」
「一体ここはどこなんだ?」
慌てふためく乗客達は声を荒げたり頭を抱えていた。
「救助が来る筈だ。だが、バスのキーが無い。エンジンのかからないこの中では私達は凍え死ぬ。助けが来るまであの民家に避難しよう。誰かいるかもしれない」
眼鏡をした四十代くらいの男性がそう発言し、路頭に迷う者達は皆賛同した。
各々荷物を持ち、偶然近くにあった古民家へと行き着いた。
「すみません!誰かいませんかー!?」
俺が出した声に返事は返ってこなかった。誰もいない。
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