悠聖の来訪

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 急な成り行きに戸惑うも、書生の先輩と言う立ち位置は、晴幸を良い気分にさせたようで、ちょこまかと従う唯姫夜を可愛く思うか、 「四万城邸(ここ)では、家事全般、お手伝い出来得る限りは、有り難くさせて頂くのが書生のお役目です」  雑務に勤しみながらも、唯姫夜相手に、あれやこれや、嬉々とした調子で、四万城 雷斗の書生をアピールした。 (──可愛い奴め)  晴幸の微かに紅潮した愛らしい頬に、笑みを漏らした雷斗だった。
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