【優二視点】本編・第2話「休み時間・その1」~大事な親友と苦手な担任教師~【桜井×優二+光一】

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「俺、呪われてんのかなぁ……」 俺は至って普通の高校生だ。 自分で言うのはあれだが……特別カッコイイわけでも、可愛いわけでもない。だというのに、男にはモテる。 それに反し、女の子には全くと言っていいほど、モテない。彼女いない歴=年齢である。 ここまで来ると、もう何かに呪われているとしか思えない。 俺が一体、何をしたっていうんだ! 「なあ、何でだと思う?」 休み時間。目の前の席に座る、俺の唯一の親友に聞いてみた。 「んーそうだなぁ……何か一つ挙げるなら、その曙色──東雲色とも言われる、お前の瞳と髪の色、かな?」 珍しくて、綺麗な色だよな。 そう俺の前で笑顔を見せるのは、幼稚園の頃からの幼馴染みである、仲村光一(なかむらこういち)──俺が唯一、男で気を許している相手だ。 「何だよ、その難しい名前……オレンジ色でいいだろ?」 「橙色っていっても、色々あるだろう?」 「確かに、赤色っぽいのから黄色っぽいのまであるわけだけどさぁ~……やっぱ、その名前は難しくね?」 「僕は和風な名称で、好きだけどなぁ~」 「それに比べて……光一の髪は、黒寄りの茶色だよなー。ありきたりな色で羨ましいよ」 「ははっ、それはどうも。誉め言葉として受け取っておくよ」 ……こんな風に、他愛もない話しが出来るのも、親友という関係だからこそだ。 男にモテて、女の子には全くモテない俺の、貴重な男友達。 ちなみに光一も俺と同じく、男に興味は無い。というか、今は恋愛よりも勉強の方が楽しいらしい。 そう言える余裕は、ほんの少~し、女の子にモテるから来るものなのか……くっ、悔しくなんか、ないんだからな!?
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