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あれから数日後。
彼女の葬式に参加したことで更に彼女がもうこの世にいないこと事実を叩きつけられた。
彼女の両親、親戚。
中学・高校の同級生。恐らく彼女の会社の人間。
沢山の人が彼女の死に未だ現実を帯びていない感じであった。
泣いている人も何人。そりゃあそうだ。人が一人、死んだのだから。
僕はというと、不思議と悲しい気持ちは、数日前よりは消えて行った。
彼女のことが好きじゃなくなったから?
そんなことはない。
この世にいなくなってもずっと好きだ。大好きだ。
それは揺るがない気持ちであった。
今でも神様にお願いをする。
どうか、もう一度彼女に会える機会を作ってくださいと。
でも神様は生きている人間には従順ではないみたいだ。
きっと死んだ人間の方を優先的に願いを叶えているのだろう。
だからあの時、彼女と電話できたのだから。
彼女に会いたい気持ちも少なからずあるけど、今は別のお願いをすることにした。
<どうか、彼女もあの世で幸せな生活が送れますように──>
そう僕は空に向かって願うのだった。
(了)
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