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でも、これは私が、何者にも支配されず私としてやった行為の証し。
だから、最後までやりとおしたかった。
「わかった」
さらに気遣うように、彼が慎重に腰を進める。
「茜」
軽く頬を叩かれ、知らず知らずまた、きつく閉じていた目を開けた。
「全部、挿入った」
安心させるかのように、コマキさんが私に微笑みかける。
「……はい」
なんだか私も嬉しくて、自然と笑顔になっていた。
私を気遣いながら、ゆっくりと彼が身体を動かす。
私の蜜道はいまだじくじくと痛んでいたが、先ほどまでの激しい痛みはなかった。
あとは終わるまで、耐えればいい。
そう、思っていた、が。
「ああっ」
痛みが治まるにつれて、甘美な疼きが私を襲ってくる。
「気持ちいい、か」
その問いには答えられず、枕をきつく握りしめた。
「あっ、はっ、ああっ」
彼が奥を撞くたび、水鉄砲で撃たれたかのように頭が白く塗られる。
それはどんどんと私の頭の中を埋め尽くしていった。
……ダメだ、これ。
頭、おかしくなる……!
「……手」
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