第一章 初めてのワルイコト

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でも、これは私が、何者にも支配されず私としてやった行為の証し。 だから、最後までやりとおしたかった。 「わかった」 さらに気遣うように、彼が慎重に腰を進める。 「茜」 軽く頬を叩かれ、知らず知らずまた、きつく閉じていた目を開けた。 「全部、挿入った」 安心させるかのように、コマキさんが私に微笑みかける。 「……はい」 なんだか私も嬉しくて、自然と笑顔になっていた。 私を気遣いながら、ゆっくりと彼が身体を動かす。 私の蜜道はいまだじくじくと痛んでいたが、先ほどまでの激しい痛みはなかった。 あとは終わるまで、耐えればいい。 そう、思っていた、が。 「ああっ」 痛みが治まるにつれて、甘美な疼きが私を襲ってくる。 「気持ちいい、か」 その問いには答えられず、枕をきつく握りしめた。 「あっ、はっ、ああっ」 彼が奥を撞くたび、水鉄砲で撃たれたかのように頭が白く塗られる。 それはどんどんと私の頭の中を埋め尽くしていった。 ……ダメだ、これ。 頭、おかしくなる……! 「……手」
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