花林糖

1/1
4人が本棚に入れています
本棚に追加
/1ページ

花林糖

「ほら、敬ちゃん、お婆ちゃんが花林糖おみやげにくれたわよ。初めてでしょう。食べましょう」 「敬一や、いいお店の花林糖じゃよ。美味しいよお」 「いらない。ぼく、かりんとうなんか、ほしくない」 「どうしてよ」 「どうしてじゃ」 「だって、かりんとうって、まずいんだもの」 「あら。食べたことはないはずよ」 「一体どこのを食べたのじゃ?」 「おいしいかなとおもって、ためしにたべてみたら、とってもくさくて、とってもにがい。よくどうろにおちてるよ。でんちゅうのしたとか」
/1ページ

最初のコメントを投稿しよう!