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そんなわけで、自分で好きなように男どうしの恋愛小説を書くんだったら、やっぱり愛にあふれたメイキング・ラブの様子(つまりえっちなシーン)も書きたいわけで、そこには「どっちがどっちかなぁ」と妄想する楽しみがあります。主人公は受けなのか、攻めなのか? って考えるのも楽しい。受け視点か、攻め視点か、と言い換えることもできるでしょうか。
ためしに、私がいまエブリスタに置いている「えっちな描写あり」の小説作品を分類してみました。
・受けが主人公…3
・攻めが主人公…3
・リバ…4
・攻と受の交互視点…1
という結果になりました。シリーズ作品は1つと数えています。バランスよく書いてますね(?)。
2023年に新しく書いたのは2作品で、そのうち「獣の時間」という18万字の長編の主人公の真咲は攻めでした。
「獣の時間」のストーリーとしては、彼が高級ホストクラブのバイトをとおして魅惑の男たちを抱きながら、いろんなピンチを乗り越え、自身の過去の謎を知り、最後はいちばん身近で自分を支えてくれていた男、玲と相思相愛になってめでたしめでたし、という話です。
真咲が作中で抱いたのは以下の5人の男たちです。
・ビッチで襲い受けのシオン、
・エロスの神様でエリート美人受けのウォンジェ、
・ドS受けの遼、
・かわいそうかわいい不憫受けの瑠生、
・そして本命、クーデレ受けの玲 の5人。
5種類のすけべシーンのバリエーション、がんばって書いたの……!
特に玲とのベッドシーンは、1万字のボリュームで気合いを入れて書きました。玲が真咲に「もうほかの男を抱かないで。俺だけのになって」と口走るシーンがあります。このセリフに切なさと重みを持たせたくて、真咲にたくさんの受けちゃまを抱いてもらった……んだろうなあ。リアルタイムで読んでくださった方が「玲~、よかったねぇ(涙)」ってコメントをくださって嬉しかった。私も真咲を主人公にしながら、彼を通して見る玲に感情移入していたのかもしれません。玲の過去や生い立ちなどを、もう少し掘り下げてもよかったかなあ、と思います。
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