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さらに、本作では真咲と玲以外の関係性もいくつも書きました。
玲於名と銀矢の、裏社会コンビ。
紺野と丹色の、同級生&熟年ラブ。
敷島と加賀の、恋慕のにじむブロマンス。
いちばん気に入っているのは敷島と加賀の関係性です。「人類ネコ科」の設定をもっと掘り下げてこの二人のバディものとか書いてみたい。獣医学と遺伝学の両面からネコ科の秘密に迫る男ふたりのサイエンス・スリラーBLとか。わー、書くための勉強がめちゃくちゃ必要だ…!
いま思い出したけど、本作を書いているあいだ、石田衣良さんの恋愛小説「娼年」を思い浮かべていました。「娼年」は主人公の大学生男子の視点から、さまざまな女性たちのさまざまな性のかたちが語られる小説です。私も「獣の時間」で、真咲というひとりの男の視点をとおして、ひとつのストーリーのなかでいろんな男との関係性が書いてみたかったんだと思います。
私の創作活動のもっとも大きな動機は、「男ふたりの心の行き交い」をいろんな視点から書いてみたい、ということかもしれません。皆さんの創作活動の動機は何ですか? いろいろお聞きしてみたいです。
さて、今回もおつきあいいただきましてありがとうございました。
次回は、近著「父ふたり、子ふたり」についてお話ししたいと思います。
この作品の主人公ふたりは「リバ」の関係です。恋愛関係にある男ふたりを妄想するとき、いちばん理想と感じる関係性ってなんだろう? と考えると、私自身はリバにいきつきます。性癖としてはマイナーであり、地雷とすら言われるリバですが、私はとても自然なことだと思うのです…よね
そのあたりを少しお話ししてみようと思います。
ではまた来週!
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