僕の相棒は犬

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僕の名前は『岡田 風舞(おかだ ふうま)』、歳は16歳で市内の県立高校で陸上部に所属する高校1年生の男子高校生だ。 僕の家には『ソラ』という名前の白いマルチーズの雄犬がいて、僕が小学校5年生の時に父がペットショップで子犬を購入してくれた。 僕は犬が好きで犬を飼いたいということをいつも家族に話していて、そんな僕の気持ちを察して父が購入して僕にプレゼントしてくれた。 ソラは小型犬だから室内で飼っていたけれど、ソラは僕によくなついてくれて、一緒に食事をしたり一緒にお風呂に入ったりしていて、1日1回の散歩も僕の仕事だ。 小学校の頃の僕はよく風邪をひいて熱を出して寝込んでしまうことがあったけれど、そんな時はソラが僕のことを心配して僕が寝ている布団の近くで、静かに伏せの姿勢でずっと一緒にいてくれた。 ソラの散歩をするときはリードを付けた状態で小学校のグラウンドに行って、そこでソラのリードを外して一緒に走り回るのが日課になっていた。 リードを外した時のソラは、走る僕の周りを元気に飛び回りながら、楽しそうにワンワンと吠えていた。 そんなソラと遊ぶ時が、僕にとってとても楽しくて癒される時間だ。 僕は中学校で陸上部に所属していて中学3年生の頃に出場した県大会の1500m競技で予選で敗退した僕が家に帰って涙を流しながら落ち込んでいると、ソラが僕の近くに来て心配そうに僕の顔を覗き込んでいた。 そんなソラは、まるで僕の良き相棒のような存在で、僕は何度となくソラに元気をもらっていたように思う。 僕にとってソラは、なくてはならない存在になっていた。
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