僕の相棒は犬

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「風舞さんは、7日間この世に滞在することができます。  誰か会いたい人がいたらご案内します。  ただし、風舞さんの姿はこの世の生きている人には見えません。」 案内人の女性の説明に、僕はとっさに家族に会いたいと思って、 「家族に会いたいです。」 と案内人の女性に伝えた。 すると案内人の女性が、 「わかりました。」 と言って僕の目の前に手をかざすと、急にベッドのある部屋の天井から見下ろすような場所に僕は移動したように思えた。 ベッドで目を閉じて寝ているのは自分自身で、ベッドの周りに父、母、妹がいて、母と妹が涙を流しているようだった。 どうもここは病院の集中治療室のようで、父は看護師さんと何やら話をしているようだった。 しばらくすると黒のスーツを着た男性が2人部屋に入って来て家族に挨拶をして、父と話をしているようだった。 そして部屋に木の棺が運び込まれたところで、周りが急に暗闇になってしまった。 案内人の女性が、 「どうしたんだろう…」 と周りを見回していた。
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