ブルーウォーターと共に

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 よし。  静かに彼に近づく。  手に持っているペットボトルを彼の背中のすぐ際まで持っていく。  一瞬彼がもぞもぞと居心地悪そうに動いた。  体をねじり向きを変えようとしている。  今だ。  私は右手に袋に入れたままの割り箸を持ち、左手には洗剤の入ったペットボトル。  容器の口は開いている。  割り箸で優しくペットボトルの中に彼を落とし入れ急いでフタをした。  ごめんね。  そしてさよなら。K虫。
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