居場所

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居場所

【珠那side】 私の心は真っ黒に染まっている。 父は会社が倒産し自殺、母は詐欺に遭い自殺。 いずれにいろ、両親は自殺で亡くなった。 私に残ったものといえば、莫大な借金だけ。 その借金のことで、毎日借金取りが家に怒鳴り込みにきた。 殴られたり、煙草を身体に押し付けられたり。 そのせいで、私の身体は煙草と殴られた痕だらけ。 そんな状態で心が綺麗な状態でいられるはずもなく、私の心に闇を落としていった。 * 「珠那ちゃん!」 今は学校。 教室に向かうため、廊下を歩いていた私に誰かが声をかけた。 「愛美。おはよう」 「うん、おはよう!」 振り返ると、そこにいたのは友達の愛美だった。 と言っても、本当の意味で友達と言えるかは分からないけど。 だって、私は愛美を利用しているだけだから。
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