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「私も別にいいですよ」
わざわざ伺わなくてもいいのにって思う。
とっちにしても知り合ったばっかりだから、気は遣わないといけないたろうし。
「ありがとうー!じゃあ、一緒に行かせてもらうよ!」
案内してもらうことになった。
「ここは訓練場だよ。組員達はここで稽古をするんだ」
そこは畳になっていた。
それにしても、さすが久我組……
動きに無駄がない人が多い。
潤さんって人とと久我優雅、さんはこれ以上の実力ってことでしょうけど……
見てみたいような見たくないような矛盾した気持ちになった。
「あ、若!潤さん!」
気づいたらしい組員の1人が声を上げた。
そして、隣にいた私を見て驚いた顔をする。
まぁ、知らない人がいたら驚くのも無理ないけど。
「えっ、その美人すぎる子はどうしたんですか?あ、ま、まさか若か潤さんのスケ(彼女)ですか?」
「どっちのスケでもないですよ。珠那ちゃんは帰る場所がないみたいなので、連れてきたんです」
「へぇ、そうなんですか……」
「おー、卓のそんな顔初めて見た!そういえば、卓って珠那ちゃんみたいな綺麗な子がタイプなんだっけ?」
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