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次に行くことになったから、一旦考えていたことをストップする。
部屋から出て、また歩き出した。
「次はどこ行くの?」
「次は執務室だよ。ついでに教えたい仕組みがあるし」
「教えたい仕組み?」
「まぁ、それは着いた後で」
ここでは言えないことなのか、そう言われた。
それ以上聞くことはせず、無言になる。
「着いた。この隣が執務室だよ」
「へぇ、そうなの」
何故か優雅さんは周りを見渡した後、何もない壁に触れた。
すると、突然扉が現れる。
「隠し扉?」
驚きながら思わず呟いた。
「そうだよ。この部屋の存在は若頭と組長の父さんと元組長の祖父、あとは母さんしか知らない。緊急事態の時とか組員達に知られたくない話をする時とかに使うんだよ。まぁ、父さんは母さんとイチャイチャする時に使ってることが多いけど……あと、防音になってるんだよ」
そんな重要な部屋なんだ……
なのに、私に教えても大丈夫なの……?
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