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「へぇ、俺がどこの高校通ってるのかも知ってるんだね。さすが折那」
感心したように呟かれた。
「話の続きしていい?」
「あぁ、ごめん、父さん。続けていいよ」
話は続いていたらしい。
私の方に向き直った。
「珠那ちゃんには久我組の情報屋になってほしいんだ」
真剣な顔だった。
「はい、いいですよ」
「えっ、いいの?珠那ちゃん」
「ちょうど私も提案しようと思っていたから」
私が持っているものは情報屋として得たお金と情報だけ。
お金がいらないのなら、情報しか私に払えるものがない。
役に立てるようにしないとね。
「ありがとう、珠那ちゃん。じゃあ、これからは久我組の情報屋としてよろしくね」
「はい」
そんな決意を込めて頷いた。
「じゃあ、構成員に珠那ちゃんのこと紹介した方がいいね。珠那ちゃん、さっき案内した訓練場に一緒に行こう?」
「分かった」
訓練場に向かい、優雅さんについていった。
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