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今日は親友に久しぶりに会う。彼は大事な昼休みを俺のために空けてくれた。
一月の空は澄んでいた。俺は空を見上げつつ、公園の中にある大きなからくり時計のそばにあるベンチで彼を待った。
親友と話すのは何年ぶりだろうか、というわくわくした気持ちと、彼から言い渡される結果に対する不安の気持ちが入り交じる。
からくり時計の人形が動き、十二時を表す鐘が鳴る。市役所から人々が出てくる。公園の屋台に列ができた。
携帯電話を取り出すと、メールが来ていた。
「今から行く。もう少し待っていてくれ」
俺は、親友が迷わないようにベンチで待つことにした。
「オーケー、時計のそばのベンチで待つ」
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