16人が本棚に入れています
本棚に追加
/6ページ
10 知りたいと知りたくないが交差して
見ざる 言わざる 聞かざる私
自作「湯気の向こうに浮かぶ」用に考えた短歌。
11 おぼろげな恋のカケラを寄せ集め
アンモナイトの彼と乾杯
自作「湯気の向こうに浮かぶ」用に考えた短歌。
12 丼の中に浮かんだ満月に
黄身が好きだとつぶやく夜は
自作「湯気の向こうに浮かぶ」用に考えた短歌。
13 頬染めて器手に取る横顔は
変わらぬようで柔らかくあり
時間とは不思議なもので、年は取るけど悪い事ばかりではない。お嫁さんの嬉しそうな横顔に、フッと笑みが溢れる日。
14 かくれんぼ バレているのだ触覚が
男一匹 翔べ大空へ
今年はカメムシと格闘した……逃がしてやるが戻ってくる。
15 アクセルをグンと踏み込み夜空まで
星の尾をひく流星マフラー
一人ドライブの思い出。冬の星空は美しい。
最初のコメントを投稿しよう!