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晩秋から年明けに詠んだ短歌たち
16 どこまでも続く朝靄ミルク色
勇者よここは始まりの町
朝靄の中の不思議な感覚
17 サンタさえ見逃す灯り高架下
エモい緑のイルミネーション
ちんまりとしたイルミネーションを見つけた
18 フンフンと大筒抱え願みくじ
大凶よりも腰の心配
大きなおみくじにチャレンジした
19 仏壇に色を添えたる花びらが
語りかけるはままごと遊び
おままごとに使った花びらと母の思い出
20 大胆に船を漕いでる係の人
美術展ではそれもアートか
21 霜柱 子供のように踏んでみて
大人のように触れて壊して
霜柱グシグシ踏んでみた
22 パノラマの高い海にて泳ぐ午後
フカフカ旨い雲の魚よ
お腹が空いていたら……
23 早朝のフロントガラス底に咲く
消えゆく白きむつのはな達
フロントガラスの結晶は美しい
24 傘さした二人の背中が遠ざかる
雨フレ雨フレ土砂降りの心
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