605人が本棚に入れています
本棚に追加
「そっか!だったらいいんだけど」
気にはなってるみたいだけど、それ以上は聞いてこなかった。
ありがとう、菜々子。
「それにしても、1限から数学って怠いよねー!」
「うん、確かに。好きな教科なら嬉しいんだけどね」
話を変えてくれた菜々子に合わせて頷く。
「だよね!体育だったら嬉しいんだけどなぁ!」
「菜々子はそうだよね。私は体育は嫌かな」
「あはは、未珠からしたらそうだよね!未珠、運動音痴だし!」
「はっきり言うね、菜々子は」
その通りだけど、思わず苦笑いを浮かべる。
菜々子は素直なんだよね。
「事実でしょ!」
「ふふっ。私、菜々子のそういうところ好きだよ」
「ありがとう、未珠!」
ほんと可愛い……
菜々子が好かれるのよく分かる。
「席に着いて。ホームルームを始めるわよ」
その時、先生が入ってきて、慌てて自分の席に座った。
最初のコメントを投稿しよう!