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「じゃあ、入ろうか」
「えっ、あっ……」
私の手を引き、久我先輩は家の中に入っていった。
必然的に私も入ることになる。
わぁ、凄い……
家の中も本当に広くて、ありきたりな感想しか出てこなかった。
「凄いお家ですね……」
「そうかな?ただ無駄に広いだけだよ」
こんな豪邸を無駄にと言ってしまえる久我先輩、凄い……
「あっ、輝悠!帰ってきたんだ!組長がお呼びだよー!ってあれ?君は……」
そんなことを考えていた時に聞き覚えのある声が聞こえてきた。
その人の方に視線を移すと、潤って呼ばれていた店員さんだった。
嘘、どうしてこの人が……
疑問に思ったけど、すぐに答えは出た。
ここにいるってことはこの人も……
「確か未珠ちゃん?だっけ」
「あ、はい。そうです」
「ここにいるってことは、俺の予感が当たっちゃったんだねー!まぁ、それも運命ってやつかな!あ、俺の名前は名原潤(なはらじゅん)!久我組の幹部!これから関わることになると思うから、よろしくねー!」
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