583人が本棚に入れています
本棚に追加
「潤さん!そこの女は潤さんのお気に入りで?」
「いや、違うつての!この子は輝悠のお気に入り!それ、輝悠に言うなよー!」
「そうなんですか、若の……」
どうやら潤さんは慕われているようで、その人は嬉しそうな顔をして潤さんに話しかけた。
潤さんに敬語だし、潤さんはこの人よりも地位が上なんだね。
それにしても、私が久我先輩のお気に入りって……
そんなことないよね。
「そういうこと!あ、未珠ちゃん、次行くよ!」
「あ、はい」
そこからいろいろなところに案内してくれた。
客室だったり、執務室だったりとか。
個人的に食堂があるのがびっくりした。
一般家庭の家にはないよね。
「最後にここが輝悠の部屋だよ!」
意識を目の前の扉に向けつつも不思議に思う。
どうして、久我先輩の部屋を……?
自分の部屋にも案内してなかったのに……
「これから輝悠の部屋に来ることになるかもしれないからだよ!なんたって、未珠ちゃんは輝悠のお気に入りだし!」
最初のコメントを投稿しよう!