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「どうぞ」
輝悠先輩が扉を開け、私に入るよう促した。
ほんと輝悠先輩は紳士だなぁ……
「お邪魔します」
そう言ってから、部屋の中に入った。
「あの、それで話したいことって何ですか?」
単刀直入に聞いてみることにした。
「ズバリ聞くね」
すると、輝悠先輩は苦笑いを浮かべた後、少し強張った顔をする。
そんなに緊張する話なのかな……?
そう思うと、私にまで緊張が移った。
「俺、未珠ちゃんのことが好きなんだ」
輝悠先輩の言葉が一瞬理解できなかった。
好き……?
いや、もしかして、隙の方かな……?
でも、それだと文脈が合わないし……
だんだん混乱してきた。
「好きっていうのは恋愛感情の方だからね」
そんな私の心情が分かったのかな。
はっきりと伝えてくれた。
恋愛感情……
ということは、私告白されてるの……?
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