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憧れの先輩の裏の顔
私・町田未珠(まちだみみ)には憧れている人がいる。
「未珠ちゃん、どうかした?」
「久我先輩……」
私に話しかけてきてくれた人が憧れている久我輝悠(こがきはる)先輩。
久我先輩はバイト先の先輩なの。
誰に対しても分け隔てなく接することのできる人なんだ。
バイトに入ったばかりの頃、失敗続きだった私にも優しく接してくれて、そこからずっと私は憧れてる。
性格もいいんだけど、容姿もかなり良くてスタッフだけでなくお客さんからも好かれているんだ。
そして、凄く色気があるといいますか……
接してくれた人は男女問わずぽーってなってるから。
ここではアイドル的な存在になるのかな……?
「体調でも悪いの?」
「いえ、全然そんなことないです元気ですよ」
慌ててそう言って笑いかけた。
「そっか。それなら、いいけど。無理しちゃダメだよ?」
「は、はい。気をつけます」
本当に優しい人だなぁ……
気遣い上手で、私みたい人にも気を配ってくれる。
こんな素敵な人、そういないだろうなぁ……
「うん、素直でよろしい。じゃあ、お先に上がるね」
「は、はい。お疲れ様です」
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