星が綺麗

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星が綺麗

 学科の友達とキャンプに行くことになった。  視界に映る自然の景色、森から聞こえてくる鳥の囀り、鼻に伝わる炭の匂いと五感を刺激するのはどれも非日常的でとても新鮮だった。  楽しい時を過ごしていると時間が過ぎるのはあっという間で気がつけば日が沈み、辺りは暗闇に包み込まれていた。  男女別々のテントで眠りにつく。和気藹々と遊んで疲れたからかみんなすぐに眠りについた。僕は寝袋の寝心地に慣れていないせいか眠りにつけず、仕方なくテントを出て星を眺めることにした。  テントを出ると別のテントで寝ていたはずの女性が一人少し離れた場所で空を見上げていた。似たもの同士だなと思いながら近づいていく。 「星が綺麗だね」  そう言うと彼女はこちらに顔を向けた。星空に夢中で気づいていなかったのか驚いた様子だ。だが、すぐに微笑を浮かべて僕の言葉に答えた。 「うん。少し肌寒いのが難点だけどね」
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