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スタジオに案内されずに、何故か私達は屋上に案内される。
野外配信ってこと?
でも、どんより曇っているんだけど…。
「咲耶!危ない!」
「うわっ、何?何なの!?」
コンガに突き飛ばされて、気付いた時には、コンガが腕を押さえていて、その腕からは血が流れている!
「コンガ!」
「心配ない、かすり傷だ!」
「腕が鈍ったんじゃないか?人間に変身することだけは上手くなったようだが」
「ロウガ!」
ロウガって…確かコンガの双子のお兄さん…だったよね?
人間の姿もコンガと同じだけど、右目に眼帯…怪我したのかな?
そんなことはどうでもいいんだけど!
コンガの側に行きたかったけど、私の前にロウガが立っていて、私の喉元に刀を突き付けている。
こんな状態で立つなんてできないけど、何とかしなくちゃ!
その時に微かにゴロゴロと空で雷が鳴っているのに気付いた。
まだ少し遠い…もう少し近いなら雷迅の術が使えるんだけど。
私はどうしても雷迅を自分で発動できないから、コンガが雷を利用して雷迅として使うことを教えてくれた。
いつ使うのか疑問だったけど、今が使う時なんだよね!
みんなを守りたい。
今はコンガを第一に守らないといけないのに、私がピンチで動けないなんてダメだ!
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