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「んっ、ふぅっ…うっ、うっ、ふんっ。」
志摩さんの指が深く浅く俺の中を犯す。さっきまで一本だったはずなのに、今じゃもう何本か増えたようで正確な本数は分からない。とにかく身体の内側を全て暴こうとするかのように傍若無人に動き回って掻き回す。
「あっ、ああっ。」
不意に志摩さんの指が柔い壁の中に隠れていたしこりに引っ掛かった。途端に身体にビビッと衝撃が走る。背筋に電流が走ったようだった。
「おお~、ここ、ここ。」
にたりとイヤらしい顔で笑った志摩さんは、口の端から尖った犬歯を覗かせる獰猛な獣みたいな視線で俺の顔を見ていた。
俺は口を閉じる事も出来ず、はっはっ、と忙しない息が漏れ涎が端から伝い落ちる。
「しっ、志摩っさっ…。お、俺っ、必要ないっって。ひぅっ。」
有無を言わせず着ていた服を剥かれて、俺は直ぐに素っ裸にされた。体格の差をまざまざと見せつけるように俺をうつ伏せにして腰を高く掲げさせ、志摩さんは土産と称した潤滑ゼリーを惜しげもなくドバドバと俺の臀部めがけて垂らした。
落とした瞬間のゼリーはひんやりと冷たく、俺の身体はゾワッと総毛だったが、すでに志摩さんの指で撹拌された液体は温められ泡立ち濁りのあるものに変わっていた。
「ひっ、ひっ、ひっ。」
「随分気持ち良さそうになったじゃねぇか。だいぶ柔らかくなってきたぜ。」
「あぅっ。」
志摩さんはゴリとさっき少しだけ指に引っ掛けたしこりを強い力でグリッと押した。
途端に感じた衝撃に思わず身体が浮き上がる。志摩さんは容赦ない力で俺の身体をぐっと抑え込みさらに指を中に押し込めた。
「あああっ、ああっ。」
瞬間、目の前でスパークしたように火花が散った。
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