34人が本棚に入れています
本棚に追加
感覚が冴え、衝撃で身体が震える。
「お前、感度良すぎだろうが。」
くそっ、と舌打ちした音が聞こえて、未だ衝撃が治まらない俺の背中に志摩さんの重みがズシリと感じた。
「もっと感じさせてやるからな、呉羽。」
どことなく低い志摩さんの声には、常になく熱が籠っていた。
後ろから覆いかぶさるように抱き込まれたままで、俺は力を抜いた状態でグッタリを身を任せていた。
額からこめかみ、頬へと軽いタッチのキスを繰り返し、それでは足りないと俺の顔を上向かせ唇を合わせてくる志摩さんの身体がより一層密着したものへと変わる。
(……‥ん?)
いつものように洋服を着たままの志摩さんだったからその感触は定かじゃなかった。
もしかしたら俺の気のせいかも知れない。
それでもいつもとは違うナニかをぼんやりと感じた。
その感触を追いかけたかったけれど、深く唇に舌を入れ弄ってくる志摩さんを受け入れる事でいっぱいいっぱいだった俺は酸欠気味の頭でほわほわと考えるだけだ。
(……………ちょっと…硬くなって…た?)
それが何を意味するのか考えるよりも先に、仰向けにゴロリと体勢を変えられた。密着していた志摩さんの身体が離れていった途端に再開された指の動きは、俺の思考を瞬く間に翻弄し溶かしていったのだった。
最初のコメントを投稿しよう!