104人が本棚に入れています
本棚に追加
今はそれぞれ衣装を着付けてもらい、互いに顔を合わせたところだ。
「二回も瞳のウェディングドレス姿を見られるなんて最高に幸せ」
「私も幸せだよ。二回も褒めてくれたし。ふふ」
「瞳、かわいい。素敵だよ。本当に」
「拓海も。すごく素敵」
周りにはスタッフの姿があったが、このくらいの惚気は許されるだろう。
その後はスタッフの誘導に従って移動し、まずは写真撮影を行った。ポーズを指示されるのはどうにも恥ずかしいが、その恥ずかしさも含めてとても楽しかった。拓海もずっと幸せそうな表情を浮かべていたし、瞳も幸せだと感じていた。
そして、始まったメインの挙式。二人がやりたかったのは、互いに誓い合うことだから、それ以外は極力シンプルな流れにしてもらった。
式場スタッフを除けば、そこにいるのは瞳と拓海だけ。他には誰も知り合いがいない中、瞳と拓海は向かい合い、お互いだけを見つめていた。
「瞳。生涯瞳のことを思いやって、大切にして、愛していきます。どんなことがあっても逃げないで、二人が共にいられる未来のために努力します。だから、大好きなあなたのそばにずっといさせてください」
「はい。ずっとそばにいてください。拓海。私も拓海のことを生涯愛します。拓海のことを大事にします。自分の想いを言葉にして、いつも向き合っていきます。二人の幸せのために私も努力します。だから、私も拓海のそばにいさせてください」
「はい、一生そばにいてください」
「拓海。ありがとう。もう一度誓えて嬉しい」
「俺もだよ。これからもよろしくな」
二人は誓いのキスを交わし、もう一度愛を誓い合った。
最初のコメントを投稿しよう!