4. もう一度誓いたい Side瞳

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 挙式を終えると、私物のスマホやデジカメで自由に撮影する時間をもらえたので、スタッフにお願いし、拓海のスマホで二人の姿を撮ってもらうことにした。  こういうときにかわいらしいポーズの一つもできればいいのだろうが、そういうのはどうにも気恥ずかしくて、瞳は普通にピースサインを作ろうとしていた。でも、瞳がそれを作るよりも早く、瞳の体は宙に浮いてしまった。 「え、うわっ!?」  拓海にお姫様抱っこをされていた。 「やっぱりこれは外せないだろ。な? お姫様?」 「あはは。拓海は王子様?」 「瞳限定のな」  今日の拓海はどうやら浮かれているらしい。瞳もそんな拓海に感化されているようだ。このベタなやり取りがとても嬉しい。二人して笑い合っていれば、少し離れた位置からスタッフの声が聞こえてきた。 「撮りますよー」  その声に従い、瞳がカメラのほうに顔を向けると、すぐそばから優しい声が降ってきた。 「瞳。好きだ。俺に一生愛されてろ」  スタッフが撮影した写真は二枚あった。  一枚にはお姫様抱っこで微笑み合う二人が。そして、もう一枚にはそのまま口づけ合う二人が写っていた。 ~完~
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