欲望

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欲望

シンボルタワーのライトアップが輝くスイートルームの一室。 一糸纏わぬ女の若い肌に男の舌が這う。右手の中指は恥部をいやらしく撫で、左手は胸の尖りを攻める。 「んっ、あっ、か、課長、そこは、あぁぁぁっ」 「気持ちいいか?」 「すっごくっ、あっ、んっ、誕生日にこんな素敵な部屋で課長とエッチできるなんて、莉央、嬉しい。フレンチもすっごく美味しかった」 「じゃあ、ひとつ大人になった莉央を俺に見せてくれ」 男は女の足を開き、恥部に舌を差し入れた。 「あぁぁぁぁ」 静かな部屋に女の淫声と水音が響き渡り、純白のシーツは液で滲んでいる。 「莉央、もうこんなに濡れて、いやらしい女だなぁ、君は」 「だって、課長がぁっ、そこっ、んっ、あぁぁぁぁっ」 「ほら、どんどん溢れてくる」   「あぁぁぁ」 「女は君みたいな感度じゃないとな」 「お、奥さんは? 凄く美人でスタイルも抜群じゃないですかぁっ、んっ」 「あぁ、あれはマグロ。見かけだけさ。抱き甲斐もない」 「奥さん可哀想。課長、何のために結婚生活続けてるっ、あっ、ですかぁぁぁっ、んっ」 「あいつは完璧な妻さ。俺に従順で、そうだなぁ、完璧な妻役の家政婦ってとこか。あいつにとって俺は旦那様だからな」 「旦那様?」 「あいつは俺のことを旦那様って呼ぶんだ」 「え? 理人さんじゃなくて?」 「そうだ。あの完璧な容姿から旦那様って呼ばれるのは最高だぜ。わかるか? この優越感。俺がしっかり調教してやったんだよ。無知は扱いやすくていい」 「課長、ひっどーーーい! このドSぅぅぅ」 「そうさ、俺はドS」 「じゃあ、課長の好きなように莉央をめちゃくちゃにして」    「莉央、お前は最高だな」 男は避妊具を手際よく取り付け、女を抱き上げ四つん這いにさせる。 「莉央、いくぞ」 女の奥深くへと一気に突き上げた。 「あぁぁぁぁっ、壊れちゃうぅぅぅ、課長ぉぉぉぉっ、いやぁぁぁぁ」 男の腰の動きに合わせ、ベッドが激しく軋む。 「あっ、あっ、すっごっ、いいっ、あぁぁぁっ」 「俺もいきそうだ。莉央、いくぞ」 「来て、んっんっ、奥まできてぇぇぇ」 「莉央、莉央、うっ……」 男は女の奥深くに肉欲の全てを解放した。 行為(こと)が終わると、男はシャワーを浴び、身なりを整える。 「俺は帰るよ。君はここに泊まりなさい。朝食のルームサービスも頼んである」 「課長、私の誕生日、一緒に過ごしてくれて嬉しかった」 「明日は君のマンションに行くよ」 「待ってる」 シーツに包まり、ぐったりとしている女の唇にキスをすると、男は部屋を出て行った。
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