エルフの町に薬を

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エルフの町に薬を

「ミリア、必要なものはない?」 「そうね。ワタル様が作った薬はあるかしら?」  ミリアは相変わらずくっついている。 「持ってきてるよ」  ワタルは薬をいくつか渡した。 「今、持ってるのはこれくらいかな」 「助かります、ワタル様」  長老がお礼を言う。 「村の貧困を救うために、何が必要かしら?」 「まずは物資かなぁ」 「運ぶの大変ね」 「運ぶ道具があればね」 「この町に車みたいのはないわね」 「僕もここに来るのに1時間は掛かるからね」 「なんとかしたいわね」 「長老に聞いてみましょう」 「物資を運ぶものか。荷車ならあるがね。人力の」 「それで大丈夫です」 「それならすぐに用意しよう。ワタル様も今日は遅いからここでゆっくりしていくと良い。ミリアも喜ぶだろう」 「お言葉に甘えて」 「行きましょう」
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