村が貧困な理由

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 そして、町の長老会議が開催された。 「なんですと? 錬金術の収入をワタル様の村に流すですと?」 「ああ。村人は仕事をしていないそうだ。だから、売れた分の半分を村に渡すのだ」 「ワタル様が作れる薬は何があるんですか?」  ミリアが聞いた。 「ポーション、毒消し、強化、解熱かな」 「一つずつでいくらになる?」 「2000ゴールドかな」 「そんなにするのか」 「ポーションは400、毒消しは500、強化は600、解熱は500です」 「町のお金でも高いな」 「村での金額ですよ。この町では少し安くしますよ」 「錬金術もどれくらい作れるか分からないからな。はじめは1000くらいか」 「流通が広がれば道具も揃いますし、作れる量も増えると思います」 「それもそうか」 「とりあえず、取引契約をしたらどうかしら?」 「いや。ワタル様は英雄だ。その必要はない。すぐにでも始めよう」 「ありがとうございます」
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