13人が本棚に入れています
本棚に追加
11
「え、何で?君が宇宙人でないってことが、証明されたのに?」
灰原君が不思議そうに首を傾げる。
「そうね。確かに。確かに、わたしが宇宙人でないってことは証明されたわ……」
わたしは不敵な笑みを浮かべる。そして、
「しかーしっ!」
ビシッと灰原君に右手の人差し指を向ける。
「あなたが宇宙人でないってことが、証明されていないわ」
ふっふっふっ。
どうだ。参ったか。これぞ、必殺、宇宙人返し!
「ええー!僕が?僕が宇宙人だって言うのかい?」
灰原君があたふたと狼狽える。
「そうよ。あなたの今迄の言動。怪しいわ。怪し過ぎる!」
最初のコメントを投稿しよう!