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「え、何で?君が宇宙人でないってことが、証明されたのに?」  灰原君が不思議そうに首を傾げる。 「そうね。確かに。確かに、わたしが宇宙人でないってことは証明されたわ……」  わたしは不敵な笑みを浮かべる。そして、 「しかーしっ!」  ビシッと灰原君に右手の人差し指を向ける。 「あなたが宇宙人でないってことが、証明されていないわ」  ふっふっふっ。  どうだ。参ったか。これぞ、必殺、宇宙人返し! 「ええー!僕が?僕が宇宙人だって言うのかい?」  灰原君があたふたと狼狽える。 「そうよ。あなたの今迄の言動。怪しいわ。怪し過ぎる!」  
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