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おもちゃとこびと
夜。
アパートの五階にある家の子供部屋。
開いている窓から冬の冷たい風が入る。
床に散らかり放題のおもちゃ達。
部屋の奥にある窓の傍の勉強机に男の子が突っ伏して寝ている。
男の子が目を覚ます。彼の周囲には自分と同じくらいの身長の人たちが三人いた。その中の一人が言った。
「こんばんは! 状況を飲み込めてないみたいだね。 僕たちはこの家にこっそり住んでた『こびと』さ。君の体を魔法で小さくしたんだ!そしてここは君の勉強机の上だよ!」
男の子は言った。「どうしてこんなことをしたんだ?」
「それは、君と遊びたいからさ! ほら、君のおもちゃ達も遊びたがってるよ!」
いつの間にかおもちゃ達が集まっていた。
少年は後ろから頭をおもちゃに殴られた。
おもちゃ達とこびとたちは気絶した少年を抱えて窓の外へ放り投げた。
おもちゃ達は口々に言った
「俺たちを大事にしないからこんな目にあうんだぞ!」
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