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四次元オッパイ
「ああァそれと、これはもしもの時用に」
今度は胸の谷間に手を突っ込んだ。
「まさか?」
ボクの心配を他所に、咲耶はゾロゾロと胸の谷間から別の危険な武器を出してきた。泉から水が湧き出すみたいだ。
「ううゥ」
さっきから校長先生も唖然として見ていた。
「これは、非常事態の時用のクサリ鎌ね」
まだまだ咲耶は胸の谷間から武器を出してきた。
まるで魔法でも使っているようだ。あっと言う間に校長室に武器の山がふたつ、みっつと出来てしまった。
「それと、これは予備の予備ね」
まだまだ胸の谷間から武器が出現した。
「もうやめてくれェ。なんだよ。予備の予備って。四次元オッパイか。どんだけそのオッパイから武器を出す気なんだァ?」
ボクは堪らず怒鳴りつけた。めまいがしてきそうだ。
「えェ?」咲耶の手が止まった。
「どんな仕掛けになってるんだ。そのオッパイは?」
「フフゥン、女子には殿方にはわからない未知の秘密のポケットが隠されているのよ」
「どんだけ未知の秘密のポケットに隠してあるんだ。イリュージョンか。デ○ッド・カッパーフィールドか。それともハリー・○ッターかァ!」
「フフ、これぞ。甲賀忍法『収納の術』よ。良かったら、まだまだ山のように武器を出して上げようか?」
「やめてくれェ。これ以上出したら校長室が武器庫になっちゃうだろう」
ボクも呆れ果てた。まだ授業もしてないのにクタクタに疲れてしまった。
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