2.死について

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「ごめん。 「なんでもないよ。 「こんな事話してても何にもならない。 「あるのは不幸自慢だけだ。 「わたしが1番嫌いなのは、 「不幸自慢と虫だよ。 「昆虫食とかまじ無理なんだけど。 「私は尊厳死は悪くないと思う。 「けど、 「絶対に、自ら死を選ぶことがかっこいいと思いたくないんだ。 「自己犠牲は美しいの?自滅は潔いの?自決こそ誇り高いの? 「そんな世界、私は認めたくないね。 「言ってることが矛盾してるのかもしれないけれど、今確実に言えるのは、 ・死は人のせいにおいて対であり、大切なこと。 ・死は重いこと。 「かな。 「あーあ。もうやになる。 「未熟な自分がやになる。 「まだ私には早すぎたかな。 「けど早すぎなんてあるのかな。 「明日死ぬかもしれないし、今日中に死ぬかもしれないし、これを言い切るまでに死ぬかもしれないんだから。 「人生に折り返し地点なんてない。 「いつだって一方通行だよ。 「…いやになるほどに。」 「あ、言い切れた」
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