3.友達について

1/2
前へ
/9ページ
次へ

3.友達について

「友達。盟友。朋友。酒徒。友垣。親友。仲間。知勇。知己。同朋。馴染み。友朋。友人。 「友達ーーーーねぇ。 「ちゃんちゃら嘘くさい。 「『私達は永遠の親友です。』ーーそんな言葉に、どれほどの意味があろうか。 「どれほどの価値があろうか。 「どれほどのーー誠意があろうか。 「ごめん。なんでもない。 「ただの戯言だよ。 「金言でも謹言でもない、道端に転がる戯言だよ。 「本題に入ろうか。 「『友情について』だっけ? 「あんたもよくテーマ集めてくるよね。 「聞いて何すんの?小遣い稼ぎ? 「図星かよ。 「自分でやれよ。なんで私の一銭の得にもならないんだよ。 「まあいいか。 「得にならずとも徳にはなる。 「それに嫌いじゃないしね、こういうの。 「けどあんたのテーマがクサイんだよなあ。 「ごめん、脱線した。 「閑話休題。 「わたしがまず最初に思うのは、何をもって友達とするかということだよね。 「無粋な質問だけども。 「カップルと男女の友達には明確な差があるわけでしょ。けど傍目から見てもわからない。 「それによくあるでしょ、『これって…恋…なのかな?』みたいなセリフ。 「少女漫画とかで。 「恋と友情の境目に、人は何を見ているの? 「何を見出しているの? 「まあ、こんなの答えのない禅問答だけども。 「そうね、あれしたいかしたくないk
/9ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加