第4話 たすけてくだしゃい

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第4話 たすけてくだしゃい

「だいしようぶだからね? おなまえは、なんていうの?」    ヴィントは、(やさ)しく、ゆっくり女の(おんなのこ)に聞ききました。 「デイジーよ。パパとママにあいたいの。たすけてくだしゃい」  デイジーちゃんが、頑張(がんば)って(こた)えました。 「(こわ)かったね。パパとママ一緒いっしょにきたの?」 「いなくなっちゃったの」    (おも)いだしたのかな?     デイジーちゃんが、()きだしてしまいました。 「デイジーちゃん、だいじょうぶ。だいじょうぶよ」  ママは(やさ)しく、デイジーちゃんをぎゅっ。って、()きしめました。 「よし!」  パパが(おお)きな(こえ)で、デイジー ちゃんのパパとママを()ぼうとしたとき。 「デイジーちゃんのパパとママぁ! 」  ベルクがね。(おお)きな(こえ)(さけ)んだんです。 「ワンワン!」    ブーリャも 一緒(いっしょ)に叫さけびました。    するとね。
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