僕の恋人

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僕の恋人

不安が隣にいつもいる。 僕は不安にお願いした。 「どうか僕から離れてくれませんか」 不安は笑った。 「どうして?君は愛しいものから離れることが出来るのかい?」 僕は笑った。 不安も笑った。 皮肉なものだ。 誰からも愛されない僕を唯一愛しているのは不安だった。 彼は今日も隣にいる。 僕を愛して今日もいる。
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