7話 遊撃空母スペクター

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「全員やったかな!?」 「とにかく降りよう」  リュウセイは腰のベルトに仕込んだワイヤーのフックを母屋にくくりつけるとそのまま下へと降りていった。グリフォンとチコもそれをつたい人質の元へと駆け寄る。  しかし再会を喜んでいる時間はなかった。異変に気が付いた帝国軍がすぐに部屋へと駆けつけたのである。   「警備はたったの3人だとでも思ったのかマヌケ!逆にお前らは袋のネズミだなぁ〜???」  帝国軍の数は5人ほど。銃を構え、人質とリュウセイたちをまとめて取り囲むようにフォーメーションを組む。  帝国兵はリュウセイについてきたチコの姿を見、嘲笑する。 「おいおい!村のガキもいるのかよ!どうせママを助けに来たとかそんなクチだろう…」 「どれがママだ?おやおや…このババアと目があったようだな!年増のくせになかなか色っぽいババアだぜ!」  帝国兵はチコの母親に手をのばし、彼女をはがいじめにする。実の母親が大の男にこのような行為をされるのは息子として非常に不愉快な光景だった。 「その汚い手をどけろ!」   「おっと〜?近づくなよ?マザコン坊や!大好きなお母ちゃんの顔に穴が開いちゃうぞぉ〜??いいのかなぁ???」  母親をはがいじめにし、銃口を彼女の顔に突きつける帝国兵。
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