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Prologue.
~ 数年前 ~
僕、拓真の家には昔から狐様が置いてある。
父親はお稲荷様と呼べとも言うが、僕は勝手に狐様と呼ぶ。
だってそっちの方が言いやすいじゃん。
母親は、毎日狐様の頭を撫でなさい、ご加護があるから…と言うから僕は毎日撫でてあげている。
今日も、古くさい畳の部屋へ行き、狐様を撫でる。
「なんでこんな事しなきゃなんだろ…」
いっそ人間になって友達になりたい。
ここは田舎で人も少ないからだ。
これは、昔の僕の想像に過ぎない。
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