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お見送りをして、重たい身体にムチを打つ様にルームメイキングをして、ラストのお客様を接客し、一日の業務が終わった。
玉木さんに自宅まで送ってもらう時に斉藤様の話になった。
『ほのかさん、今日は斉藤様ダブルでご予約されたかったみたいですよ?
本当にこのままで良いんですか?』
「はいっ!! 良いんです。
ダブルや貸切のご予約は、誰であろうと断ってください」
『かしこまりました』
私は、会ってすぐにダブルや貸切の予約をするお客様は、この時はまだ断っていた。
なぜなら、自分に自信の無かった私は、あまり長い時間お客様と一緒にいると、飽きられそうで心配だったからだ。
男性は、初めて出会った時は、この女性は運命の人だ!と燃え上がるが、時と共にその感覚は薄れていく。
だから、私に会いに来るのを、調節して、習慣化したかったのだ。
◯曜日はほのかに会いに行く日、と。
月末なのに、ほのかに会ってないから気持ち悪いな、と。
そうじゃないお客様も中にはいるので、お客様を見ながら、一人一人調整した。
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