ラファエロ

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私は、すごく後悔し、申し訳ない気持ちでいっぱいだった。 癒しを提供しなくてはいけないのに、借金という重荷を背負わせてしまったのだ。 店長は、 『ほのかは全く悪くないから、気にすんなよな~!』 と、言ってくれたが、気にせずにはいられなかった。 もし、私がセーブして予約をする様に促してたら、突然来なくなるなんてことは無かったんではないかと、すごく後悔した。 それからは、お客様の懐具合を考慮して、予約を入れることにしたのだ。 ラファエロに来られるお客様は、お金持ちが多かったけれど、そうでないお客様もいる。 だから、数ヶ月に1度でも、定期的に来て頂いて、辞めるまではずっと来てくださるという関係を大切にしたかったのだ。
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