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働いた後も、家に帰るとお風呂にしっかり入っていた私は、この頃は、少しでも睡眠を長く取りたかったので、帰るとすぐに寝ていた。
なのでラファエロで片付け中に、お風呂に入っていた。
身体にまとわりついた、色々な匂いを消したかったし、日々汚れていく身体を洗い流したかったから。
お風呂に入るだけでは消えず、身体も、特に心の汚れはどんどん落ちにくくなっている気がした。
身体も心も汚れていくのに比例して、手に入れる福沢諭吉の数も多くなった。
この頃は、毎月300万円以上稼いでいた。
お金はあっても、心は満たされず、心のスキマを埋める様に、物欲で満たしていた。
欲しい物は何でも手に入れたけれど、まるでゴミを扱うかの様に、大切にはしなかった。
もちろん、仕事のために使うお金も大きかったけれど、プライベートで使うお金も大きく、どんなに稼いでも、お金は足りなかった。
斉藤様が来店されて、一週間が経った頃、この日もまた斉藤様は私を予約していた。
もちろん、朝礼で予約表を確認したミサキちゃんも知っている。
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