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ミサキちゃんは私を無視して、
『ガラガラガラッ、ペッ。
ガラガラガラッ、ペッ』
と、うがいをして、ゆっくり歯ブラシを片付けた。
『あれぇ☆
ばれちゃったぁ~』
全く悪びれもせず、モンダミンを口に入れて、グチュグチュグチュグチュ音を立て、バカにするかの様に、私を見ながら吐き出した。
「どうして?」
『あはははっ☆
ほのかちゃん、怒ってる~☆』
「ふざけないでよっ!!!」
『眉間にシワよってて面白いんだけどぉ~。
あはははっ☆』
ミサキちゃんからバカにされてイライラしたけれど、冷静になろうと必死だった。
「もしかして、斉藤様の事で怒ってんの?」
『え~っ? 何言ってるのぉ~?
あの人はミサキに必ず戻ってくるしぃ~☆
だってぇ、ミサキには必ずダブルで予約してくれたのにぃ、ほのかちゃんとはあまり長い時間いたくないみたいよぉ?』
私がダブルや貸切断ってるの他の子は知らない。
「じゃあ、どうして私の私物メチャメチャにする必要があるの?
そんなに自信があるなら、嫌がらせしないでよっ!!」
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