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暴力の後に優しくなるとはよく聞くけど、実際に体験するとは思わなかった。
しばらくしてベッドで寝ることになり、みーくんが深い眠りに入るのを息を殺して待った。
イビキが聞こえてきたので、家を出ることにした。
みーくんが起きない様に、音を立てない様に動いた。
起きて気づかれたらまた暴力をふるわれると思うと、緊張して心臓が破裂しそうだった。
ぐっしょりと手汗で濡れた手で、玄関のドアをゆっくりゆっくり音を立てずに開けて閉めた。
「ふーー」
一息ついて、急いでマンションから飛び出し車のエンジンをかけて出た。
向かった先は、お店として購入したマンションだ。
みーくんにはまだ住所を教えてなかったから良かったなと思った。
逃げきれて安心したら、蹴られたところの痛みに気づいた。
体中が痛かったけれど、木刀で親に叩かれてた痛みに比べるとまだまだマシだった。

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