You'd be so nice to come home to

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You'd be so nice to come home to

 ジュニアが宇宙船に戻ると、友人が声をかけてきた。 「どうだった?」  彼はなにも言わず、自分の場所に腰を下ろした。 「分かったよ、早く帰りたいんだな」  友人は制御盤(コンソール)の前で、「仲間を回収するから、三十分くれ」と声を上げた。  柴犬は返事もせず、興味なさげに窓の外を見た。濡れた鼻の先には夜の側をこちらに向けた地球があった。 (了)
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