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「私も愛屋君とおんなじ感じ、かな?皆が笑顔でいてくれたら良いなと思って…」
嘘つきー!ブーブー!!
「そうですか。では僕達お揃いですね」
「お、お揃い…」
ー 愛屋君とお揃いのお願い事…。
フミちゃんの顔にボッと火が点いたワン。
真っ赤になったのが自分で分かったのか慌てて両手で頬っぺたを押さえて後ろを向くと「本当に綺麗ですね〜!」と季優君はクリスマスツリーを改めて見上げているようだったワン。
「にゃあおんっ!」
「あっやっと戻って来た!にゃん太君どちらに行ってたんですか?あんまり心配かけないで……って前足を上に向けて何して…えっ上ですか?」
「にゃあにゃあ!(訳・上見ろ上っ!1番高い所に飾ってきてやったにゃ!)」
「ええぇっ!?あんな高い所に飾ってきたんですか!?にゃ、にゃん太君、クリスマスツリーを勝手に登ったりしちゃ駄目ですよ?」
ー はい来ました!愛屋君の“駄目”!あ〜っ私も言われた〜いっ!!
じゃあここら辺でいきなりサンバでも踊り出せば良いワン。
「寒くなって来ましたねぇ…。にゃん太君ストールの中へお入り」
「にゃ〜ん」
「あ〜あ〜、こんなに葉っぱ付けて…ふふっ」
ー ふんわり笑う愛屋君…いつ見てもかっこいいなぁ。…どうしよ、今周りにあんまり人居ないし思いきって告っちゃおっかな?…でっでもでも振られたら嫌だな!!大晦日に一緒にコストコ行けなくなっちゃうじゃん!!行けたとしてもめちゃくちゃ気まずくなっちゃうじゃん!?ってか来年からもう目も合わせてもらえなくなっちゃうかもしれないしっそんな事なったら私立ち直れないっ!!クリスマス嫌いになっちゃうよーーーっ!!!わあぁあぁーーーっ!!!
「…に"ゃ"(訳・おい野々口大丈夫か?)」
「わん(訳・もう気にしないでやって下さい)」
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